黄金いろのフクジュソウの花は彩りの乏しい冬の庭に、いの一番に季節の変化を知らせてくれます。正月の盆栽の花という印象があるかもしれませんが、盆栽仕立てのフクジュソウは、根を短く切り詰めて無理や市小さな鉢に植えこんだものです。
庭に植えると、無数の太くて長いひげ根を四方八方に伸ばし、多数の花を咲かせる大きな株に育ちます。
もともとは日本の山野に自生するキンポウゲ科の多年草で、江戸時際に園芸植物として盛んに栽培されました。幕末の植物辞典には百数十種類の品種があげられていますが、対象から昭和にかけて多くの品種が失われ、現在は５０種ほどになっています。
花は太陽の光を受けて昼間は開き、夜は閉じます。実は花は昼夜に開閉するだけではなく、太陽の動きに合わせて向きを変え、鼻の中に熱を集めて昆虫を引き寄せています。
花が咲く時期は多くの虫がまだ冬眠中です。このため暖かくして、限られた数の虫を集め、受粉させているのですね。
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